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JCBハイドロマックス、水素車で時速653キロの世界記録

2026/08/12 19:03に公開1 min readNewUJ Editorial Desk

JCBハイドロマックス、水素車で時速653キロの世界記録
Photo: DAVIDCOHEN · Unsplash
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2026年8月11日、ユタ州ボンネビル・ソルトフラッツで水素自動車の新たな陸上速度記録が樹立された。JCBハイドロマックスは、2基の水素燃焼内燃エンジンを搭載し、往復の平均速度は時速406.320マイル(653.91キロ)に達したとJCB社が発表した。記録を打ち立てたのは、イギリス空軍のアンディ・グリーン中佐で、彼は1997年にスラストSSCで絶対陸上速度記録も樹立している。

JCBハイドロマックスは、英国の重工業・農業機械メーカーであるJCB社のプロジェクトだ。同社は、水素燃料電池は農場や建設現場での使用には高価で壊れやすいと結論付け、2020年から水素燃焼エンジンの開発を進めてきた。記録挑戦のため、JCBは量産型水素エンジン2基を改造し、出力を各74馬力(55キロワット)から800馬力(597キロワット)に引き上げた。これには、エンジン回転数を毎分3,800回転に倍増させ、プッシュロッド式バルブをDOHCに交換し、より高圧の直接燃料噴射に変更する必要があった。また、ターボチャージャーの吸気を華氏392度(摂氏200度)から華氏50度(摂氏10度)以下に冷却するため、2つの氷タンクも使用している。

この記録が重要なのは、バッテリー電気駆動が実用的でない重工業において、水素燃焼がディーゼルエンジンの代替として可能性を示したからだ。JCBは二酸化炭素排出目標を達成する必要があり、水素燃焼が実行可能な道と見ている。従来の水素燃焼エンジンの陸上速度記録は、2004年にBMW H2Rが樹立した時速185.5マイル(298.53キロ)だった。JCBハイドロマックスはその記録を2倍以上に更新した。また、2009年にベンチュリ・バックアイ・バレット2が樹立した水素燃料電池車の最速記録(時速303マイル=488キロ)や、2016年にVBB3が樹立した電気自動車の最速記録(時速341マイル=549キロ)も上回った。

2026年8月11日、JCBハイドロマックスは片道時速400.623マイル(644.74キロ)、もう片道時速412.135マイル(663.27キロ)を記録し、往復平均は時速406.320マイル(653.91キロ)となった。この車は合計1,600馬力(1,193キロワット)、最大トルク2,600ポンドフィート(3,525ニュートンメートル)を発生し、全輪駆動を採用している。1997年にスラストSSCで時速763.6マイル(1,229キロ)を記録し、2006年にはJCBディーゼルマックスでディーゼル車の陸上速度記録(時速350マイル=563キロ)を樹立したアンディ・グリーンは、この車を「安定していて、力強く、速い」と評した。

JCBは、燃料電池の試作機をテストした後、2020年に自社製水素燃焼エンジンの開発を開始した。同社は、燃料電池は農業や建設現場の環境には高価で繊細すぎると結論付けた。2006年には、BMWが7シリーズのV12エンジンを水素仕様に改造したが、出力はガソリン版の60パーセントしかなく、燃料消費量は5倍だった。最近では、トヨタの豊田章男社長が、GRカローラのターボチャージャー付き3気筒エンジンを搭載した実験的な水素燃焼カローラを日本の耐久レースで走らせている。

車輪駆動の陸上速度記録の絶対最速は、2018年にニトロメタン燃料のチャレンジャーIIが樹立した時速449マイル(722キロ)のままである。JCBハイドロマックスの記録は、関連するモータースポーツ当局による公式認定待ちだ。JCBは、さらなる速度記録に挑戦するのか、それとも産業機器向けの水素エンジンの商業化に注力するのか、まだ発表していない。

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