リリー、肥満症薬市場シェア60.9%でノボを引き離す
イーライリリーとノボノルディスクはともに第2四半期の業績が予想を上回り、通期見通しを引き上げたが、2026年8月6日の市場の反応は、GLP-1薬を手がける両社の間に広がる溝を浮き彫りにした。リリーの株価は上昇した一方、ノボの株価は前日に下落。肥満症薬戦略に対する投資家の信頼の差が反映された形だ。
リリーの決算説明資料によると、第2四半期の米国における肥満症・糖尿病薬の市場シェアはリリーが60.9%、ノボが38.8%だった。リリーの売上高は前年比48%増となり、モンジャロとゼップバウンドが牽引。通期の売上高見通しも引き上げ、勢いを強めている。
ノボも予想を上回り、GLP-1製品の販売増を理由に見通しを上方修正したが、アナリストはリベート調整や一時的要因による恩恵を指摘。オゼンピックと肥満症ポートフォリオの販売は予想を上回ったものの、経口薬ウェゴビーの売上高は予想をわずかに下回り、投資家の失望を招き、成長可能性への疑念が生じた。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、エバン・サイガーマン氏は、経口薬の未達と株価の反応は、さらなるパイプライン多様化の必要性を示していると指摘。一方、ノボは経口薬が1月の米国発売以来、患者数500万人を超えたと説明した。ノボのマイク・ドゥースタッドCEOは戦略を擁護し、9月にドイツで発売すると発表。これはEU初参入となる。
ノボの更新された見通しは、今年の売上高が減少する可能性を示唆しており、成長が見込まれるリリーとは対照的だ。カグリセマの混合試験結果がゼップバウンドの血糖コントロールに及ばず、後期段階の心臓病薬の失敗も加わり、ノボのパイプラインと長期的成長への懸念が強まった。
シティのアナリストはノボの結果に「刺激となるものは何もない」と述べ、バーンスタインのコートニー・ブリーン氏は、世界のインクレチン市場の成長を取り込む上でリリーが最適な位置にあると指摘。世界市場は2030年代までに1000億ドルを超える可能性があるが、ノボは投資家が業績回復の証拠を待つ中、実証期間に直面している。
情報源
- CNBC Top News二次情報源
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