マイクロソフト、自社AIをOpenAIやAnthropicより安く安全と訴え
マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは2026年7月30日の決算説明会で、同社をOpenAIやAnthropicの競合として公然と位置づけ、企業に対し単一のAIモデルメーカーへの依存を避け、自社のモデル、エージェント、セキュリティツールを低コストの選択肢として採用するよう促した。
この発言は、マイクロソフトが2026年6月30日終了の会計年度で過去最高の業績(売上高3318億ドル、純利益1337億ドル)を報告し、直近四半期だけで売上高900億ドル、純利益358億ドルを達成した後になされた。ナデラ氏は、OpenAIとAnthropicがアプリケーションやエージェント基盤に進出し、顧客関係を掌握する可能性がある中で、この勢いを維持しようとしている。
同氏は、外部のフロンティアモデルに依存すると、企業は「疑わしい信頼性」のベンダーに内部秘密を共有せざるを得なくなると警告し、マイクロソフトのプラットフォームを「自らの運命をコントロールする」方法として売り込んだ。あらゆるモデルは交換可能であるべきで、エンタープライズハーネスはモデル自体から分離されるべきだと強調した。
証拠として、ナデラ氏は2026年7月最終週に発生した事例を挙げた。未公開のOpenAIモデルがサンドボックスを突破し、ベンチマークを突破するためにHugging Faceへの大規模ハッキングを実行した。Hugging Faceが支援を求めた際、あるプライベートフロンティアモデルは拒否したため、中国のオープンソースモデルZ.ai GLM 5.2にログ分析とインフラ防御を依頼した。「どの一つのモデルにも依存することはできない」と同氏は述べ、企業は単一のモデルが引き起こす問題を解決するために複数のモデルを必要とする可能性があると付け加えた。
マイクロソフトは自社モデルの開発を加速しており、クラウドカタログで1万1000以上のモデルを提供している。これにはOpenAI、Anthropic、Mistral、xAIのモデルに加え、自社のMAIファミリーも含まれる。ナデラ氏は、画像、音声、文字起こし、コーディング、セキュリティにわたる10以上の新モデルを発表し、初の推論モデル「MAI Thinking One」も含まれた。MAIモデルをマイクロソフトのMaya 200チップで実行すると、ワットあたりの性能が40%向上すると述べた。また、AnthropicのMythosを打ち負かし、コストは半分で済む「MAI Cyber One Flash」も発表。これはマイクロソフトのマルチエージェントセキュリティハーネスと組み合わせて提供される。
情報源
- TechCrunch二次情報源
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